この記事は、2025/11/14に公開された「Inside the Third Wave of Data and AI」の翻訳です。
インターネットの台頭からクラウドコンピューティングの爆発的増加まで、その時代の主要なテクノロジーが変わるごとに、データの使用方法と作成方法も変わってきました。現在 Cloudera の最高技術責任者を務める Sergio Gago によると、この時代は、「融合」に焦点を当てたビッグデータの第3段階に入っているそうです。
Gago はまた、最近参加した「AI Forecast(今後の AI の展望)」ポッドキャストで、クラウドとオンプレミスシステムの融合により、企業がデータ、モデル、AI ライフサイクルを完全に制御できる新世代のプライベート AI の土台が構築されつつあると語っています。
このページでは、このディスカッションの主なポイントをご紹介します。
Paul:あなたのビジョンについて聞かせてください。ビッグデータの第3波はあなたにとって何を意味し、なぜ重要なのでしょうか?
Sergio:当社はコントロールの時代に創設されました。その当時、多くの企業はすでに、自社のデータを管理できる独自のデータセンターを所有していました。クラウドが登場してからは、いわゆる「利便性の時代」に突入し、クレジットカードを持つチームであれば、どんなハイパースケーラーでも利用でき、データを操作して、機械学習やダッシュボードを構築できるようになったのです。作業が非常に簡単になったため、多くの企業でシャドー IT が顕在化し、コストや TCO の管理、データガバナンスがますます困難になりました。
クラウドとデータの構想が落ち着くと、エンジンや、データベース、オプションにあふれた現代につながります。企業は何十、あるいは何百ものコンポーネントを所有し、それらの統合に苦労する「フランケンシュタインアーキテクチャ」に悩まされるようになりました。利便性の時代ならではの複雑性によりもたらされたものです。
最近は AI と AI エージェントの登場により、多くの企業やスタートアップに対する規制とコンプライアンスの要件が急速に高まっています。特に大企業では、コンプライアンスに準拠するため、最初の時代のコントロールをすべて取り戻す必要があります。そのため、企業や個人は、データセンターとクラウドの環境を統合して管理し、クラウドの利便性を保ちながらデータセンターのコントロールとガバナンスを実現することを余儀なくされています。第3波が「融合の時代」と呼ばれるのは、このためです。
Paul:プライベート AI コンポーネントについてお聞きしたいと思います。プライベートデータに関しては、非常に大きな競争優位性があります。プライベート AI は、それを活用する上で、どのように役立つのですか?
Sergio:プライベート AI は、AI アプリケーションのライフサイクル全体をコントロールする機能です。使用しているモデルや展開方法、どのモデルがコンプライアンスの観点から承認されているか、モデルの重みが必要な期間一定に保たれるようにするにはどうすればよいか、などを管理します。貴社のデータはクラウドとデータセンターの両方に存在しており、トレーニングにおいても、微調整においても、RAG などの他の手法においても、そのデータをモデルに安全に取り込む必要があります。これこそ、貴社のモデルが独自なものである理由です。
今日のほとんどの企業の競争優位性はデータだけでなく、スキル、つまりインサイトを導き出す人間の能力にも依ります。必ずしもデータそのものではなく、それを解釈できる経験とドメイン知識が重要なのです。プライベート AI は、モデルのライフサイクルからプロンプト管理、リネージ、ベンチマークまで、すべてをコントロールすることでその優位性を維持したまま、概念実証から本番環境のワークロードへと移行できるようにします。
Paul:「融合」を話題にすると、CTO 向けの、技術的な議論と見なされ、従業員を遠ざけてしまうリスクがあります。Sergio さんの視点から見て、「融合」は CEO やビジネスリーダーとしてこれまで得られなかった新しいユースケースやビジネス価値をもたらす上で何をするのでしょうか。
Sergio:CEO は常に、ROI やコスト削減、企業価値を向上させるという観点から、ツールの実際の価値を理解したいと考えるでしょう。生成AI はそこにたどり着くまでの手段にすぎません。
同時に、すべての CEO が念頭に置いている2つ目の視点として、「リスク」が挙げられます。このリスクは、自社だけが重要な情報を取り逃しているのではないかという不安や大規模な AI ハルシネーションによりニュースの見出しを飾る企業になりたくないと恐れることから生じます。CEO は今、この2つの相反する側面に悩んでいるのです。
生成AI はビジネス目的で使用を開始する必要があります。最初からコンプライアンス、ガバナンス、IT、サイバーセキュリティ、法務を関与させることで、趣味の DIY のような何の成果もない状態に陥らないようにします。こういった分野での価値を示すことで、企業全体での活用に持ち込むことができます。
Sergio Gago との対談全編は Spotify 、 Apple Podcasts 、 YouTube でお聴きいただけます。
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