この記事は、2026/5/26に公開された「WLIT Webinar: Human-Centered Leadership with Dr. Jeanette Epps」の翻訳です。
急速な変化と高まる期待に象徴される現代においては、リーダーシップもリアルタイムで再評価されます。技術的な専門知識は依然として重要ですが、現代のリーダーを際立たせるのは、困難を克服する能力と人間性をもってリーダーシップを発揮できる能力です。
このアイデアは、「WLIT 第4期の幕開け:可能性に満ちた宇宙」と題されたウェビナーで具体的に展開されました。このウェビナーでは、Cloudera の CMO である Mary Wells が、元 NASA 宇宙飛行士の Jeanette Epps 博士と、幅広いトピックにわたり、個人的な対談を行っています。リスクが高く変化の激しい環境において、人間中心型のリーダーシップがどれだけ成功を後押しできるかということについて、両者はそれぞれの見識を語り、その教訓は、そこが役員会議室であっても、上空250マイルであっても、同様に心に響くでしょう。
Mary:リーダーシップとはチームの規模ではなく、周囲の人々に与える影響力であるとお話しされていました。テクノロジー業界で働く女性が、プレッシャーの大きい環境において、ミッションを最優先する姿勢を保ちつつ、独自の視点を主張していくには、どのようにバランスを取ればよいのでしょうか?
Jeanette:学生などから「黒人の女性として宇宙飛行士になるというのはどのような感じでしたか?」と聞かれることがよくあるのですが、「黒人も女性も関係ない。普通の宇宙飛行士ですよ」と答えています。他の男性と全く同じ仕事を、同レベルかそれ以上の出来で行っていますからね。
この帰属意識こそが大切なのです。私はクルーの一員であり、女性であることや黒人であることで、私が特別な存在になることはありません。私は十分なトレーニングを受け、チームの一員として全面的に活動しているメンバーであり、今後もこのような考え方を持ち続けていたいと思います。
同時に、女性である私たちの存在は、重要な意味を持ちます。その場にいることが大切なのです。女性であることをわざわざ言う必要はありません。周囲の人はすでに知っています。だからこそ、取締役会やミッション、チームに存在することがすべてなのです。人前に出て、ミッションに参加し、チームの重要な一員として貢献する、これこそが若い女性に伝えたい最も重要なことの一つです。自分が唯一の存在であることについて考えすぎると、縮こまってしまい、参加をためらってしまうこともあるかと思います。単なるチームの一員であると考えれば、一歩を踏み出し、他のクルーと一緒に袖をまくって作業に取り掛かることができるのです。
Mary:困難を乗り越えた経験で言えば、2018年のミッションから外された際、非常に世間の注目を集めたかと思います。テクノロジー業界やビジネス業界で活躍する多くの女性も、同様のキャリアの転換に直面することがあるでしょう。長年かけて築き上げてきたキャリアパスが突然変わった際に、気持ちを立て直し、新たな方向性を見出すためのアドバイスをいただけますか?
Jeanette:2018年、私はソユーズの公式バックアップになりました。ロシア側が公式バックアップと認めるということは、すべての試験に合格し、すべての基準を満たしているということです。
長い試験でしたが、筆記試験は1つもなく、すべて委員会の前で、口頭で行われました。素晴らしい同僚に恵まれ、本当にうまく連携できていました。そしてすべての試験が終わった後、「Jeanette を外す」と言われたのです。実際のミッションの5か月前でした。ご理解いただけると思いますが、とても悲しく、本当に打ちのめされました。このミッションに私が参加することを願っていた人たちが、涙ながらに電話をかけてきてくれたのですが、最初はどうすればいいかわかりませんでした。
私は大げさに反応せず、積極的に行動することを選びました。味方を見つけ、協力し、状況をコントロールできるようにしたのです。何よりも重要なのは、自分が何者なのか、そして実際に何が起こったのかを改めて思い出すことです。恥ずかしさを感じることもあるかもしれませんが、自分が何をし、何をしなかったのかを振り返り、自分自身に正直になることが重要です。
振り返りが終わったら社会に戻ります。ただ人の前に姿を現し、前に進み続けるのです。
こうすることで、私は困難を克服しました。毎日人前に出て、前を向き、トレーニングを続けたのです。それがボーイング・スターライナーへの再配属につながりました。
Mary:今後はどんなことをしたいですか?
Jeanette:NASA は退職しましたが、母校のメリーランド大学の卒業式でスピーチを行う機会をもらいました。
Mary:そうでしたね。
Jeanette:それを踏まえて、いま人生を振り返っているのですが、指導教官やその同僚の方たちが私のネットワークやチームの一員であることを実感していて、私がここまで来られたのは彼らのおかげだと改めて感じているんです。今日お話しした重要なポイントについても、スピーチで話したいと思います。
まず第一に、一人ではないこと。直面する困難の多くは、過去に他の人も経験したことのあるものであり、とにかく前進し続けることが重要です。人前に出て、前進を続けましょう。所属するチームの一員として、積極的に貢献してください。袖をまくって社会に参加し、夢を追いかけましょう。
以前、「なぜ学生に大きな夢を持つように勧めるのですか?失敗の原因になるかもしれないですよね?」と言われたことがあります。そのとき、こう思ったんです。もし大きな夢を抱いていなかったら、おそらく今もシラキュースにいて、今成し遂げたことを、1つも成し遂げていなかっただろうと。たとえ目標地点に正確にたどり着くことができなくても、大きな夢を持つことで、そうでなければ到達できなかったであろう地点まで導いてもらえます。
これを学生の皆さんに理解してほしいのです。最終目標に到達できなくても、目標を持つことで、より遠くまで進むことができます。それが大事なことなのです。
学位取得のような目標を達成しても、それが終わりではないことに気づき、「次はどうする?」と尋ねることになるでしょう。それが大事です。節目はそこまで重要ではありません。人生において学ぶことすべてが、今の自分を形作り、前に進む原動力となるのです。
Mary:大切なのは、意識的に行動し、立ち止まって「ここまでよく頑張ったね。次はどうする?」と振り返る時間を持つことなのですね。
Jeanette Epps 博士のお話は「The AI Forecast」での Paul Muller 氏との対談に続きます。Spotify でフルエピソードをお聴きいただき、Cloudera のグローバルな WLIT LinkedIn コミュニティに参加して、他のテックリーダーたちとの対話を続けましょう。
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