保険会社
本社:英国ロンドン
Octo Telematicsは、自動車保険会社向けにテレマティクスとデータ分析ソリューションを提供する、屈指のグローバルプロバイダーです。
Octo Telematicsは、コネクテッドカーから送信されるデータを収集し分析することで、保険会社に対して、ドライバーのリスク評価、事故対応や保険金請求サービスの提供、そしてカスタマーリレーションシップ管理をより効果的に行うためのインサイトを提供しています。「当社では、コンテキストデータやドライビングデータ、ビヘイビアデータ、さらに事故データなど、あらゆるタイプのデータを活用し、事故報告や対応の改善、事故原因の検証、そして虚偽報告の検知などに役立てています」とOcto TelematicsのCOO、Gianfranco Giannella氏は話します。
Octo Telematicsが成長するにつれ、同社のエグゼクティブは、従来のカスタムメイドのデータプラットフォームを、より拡張性の高い次世代のデータ管理プラットフォームに置き換えたいと考えるようになりました。Giannella氏は、「当社では、より迅速なサービスの拡大を望んでいました。当社が必要としていたのは、拡大し続けるテレマティクスやIoTデータに対応することが可能で、より素早いサービスや製品のプロトタイピングを実現するプラットフォームでした」と述べています。
現在Octo Telematicsでは、Cloudera Enterpriseを活用して、テレマティクスとIoT(モノのインターネット) ソリューションを実現しています。このプラットフォームは、500万台のコネクテッドカーから送信される1,700億マイル分の運転データと、約40万件の重大事故に関するデータを保存、処理、分析しています。Octoでは、コネクテッドカーからの110億件以上の新しいデータポイントを、日々プラットフォームに追加しています。さらに、交通情報や気象情報など、内部あるいは外部からのコンテキストも合わせて提供しています。
機械学習を活用することで、同社ではさらに正確な予測やリスクモデルの作成が可能となっています。
さらにモデル作成者は、これまでには不可能だった大量のデータを活用しながら、新しいアイデアを素早くテストしたり、別のモデリングテクニックを試したり、さらに実際にモデルを動かしながら最善の結果に到達することができます。Giannella氏は、「これまで以上に早いペースで新しい製品を試し、市場に投入することができます。当社の目標は、1回のイノベーションサイクルに必要な時間を50%削減することです」と述べています。
Octo Telematicsでは、クラウドとオンプレミスの両方でClouderaのアプリケーションを稼動させています。「当社のビジネスは、PaaSとしてお客様にソリューションを提供するものであり、クラウドはその中心となります。しかし、技術面あるいは規制上の理由から、オンプレミスでのサービスも必要になります」とGiannella氏は話します。
保険会社は、得られたインサイトによって、これまでとはまったく異なるカスタマーエクスペリエンスを提供できるようになりました。Giannella氏は、「IoTとデータ分析の力を活用して保険業界における変革を進め、お客様の安全性とエクスペリエンスを向上させています。例えば、事故が発生し、保険契約者が電話をかけられない状況でも、テクノロジーが事故のタイプや影響を理解しているため、保険会社側から警察などに支援を求めることができます。さらに本テクノロジーによって、保険金請求処理に要する時間を、数週間から1時間に短縮することも可能です。これらの処理には、責任の分析から損害の評価、さらに修理工場への車両の搬入までが含まれます」と述べています。
このような各種の機能が、Octo Telematicsのビジネスをより大きな成功へと導いています。「Clouderaを採用したことで、ビジネス規模を2倍に拡大することができました」とGiannella氏は話します。
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