Ooredooグループは、中東、北アフリカ、東南アジアで事業を展開する国際的な通信会社で、10カ国で個人消費者と企業向けにサービスを提供。データを中心とした先進的なモバイルおよび固定ネットワークを介して、幅広いコンテンツやサービスを届け、最先端のデータエクスペリエンスを提供しています。
課題
Ooredoo Kuwaitは、過去5年間で保管しているデータ量が急増しました。理由としては、規制およびコンプライアンスを遵守するために呼詳細レコード（CDR）を保存する必要があるためです。そしてデータがレガシーテクノロジーにサイロ化されていたために、価値あるインサイトを収集することが困難になっていました。また、メンテナンスコストにおいても、総所有コストにおいても高額になるために、オペレーターは顧客記録やその他のデータを詳細に分析するためのデータレイクを構築する必要がありました。
支払い金額をベースに顧客ターゲットを決めるというのは、今や正しい判断基準ではありません。そこでクウェートのOoredoo Kuwaitは、ネットワーク分析を通じて顧客区分を改善する方法を模索していました。Ooredoo Kuwaitには、モバイルまたは固定ネットワークサービスを使用している企業と個人消費者の両方のログが大量に有ります。より良いサービスを提供し、顧客価値の向上と適切なアクションを取るために、顧客のネットワーク・トラフィックを大規模に精査し、利用マトリックスや通信チャネルを分析する包括的なプラットフォームを必要としていました。
ソリューション
Ooredoo Kuwaitは、ビジネスと規制上の責任をより良く果たすために、さまざまな複雑なデータセットや分析に対して柔軟さと信頼性、そしてスピードをもたらす安全かつ柔軟性の高いビッグデータソリューションを必要としていました。加えて、顧客サービスへの期待に対応し、顧客の体験全体を向上させるために、顧客の行動や嗜好をより可視化できる適切なプラットフォームが必要でした。
「適切な情報を適切なタイミングで配信することで、顧客体験の向上を図るという点で貢献してくれるパートナーを見つけることが重要でした。最終的に膨大な量のデータの背後に最高のインフラストラクチャを持つことに行き着きます。私たちは、サービスの進化と製品のイノベーションを可能にするビッグデータ技術のシステムを導入する必要がありました。データ駆動型のインサイトによって、より正確な情報を全社的に共有することができ、最終的により正確な方針を推進することができます」とOoredoo KuwaitのChief Technology & Information OfficerであるHassan El-Chami氏は述べています。
新しいビッグデータのスタックの一環として、Ooredoo Kuwaitは、ClouderaプラットフォームとApache Kafkaを連携し、ストリーム処理、ログ集計、大規模なメッセージング、顧客インサイトなど、さまざまな重要なユースケースを、単一のシステム内で処理し、インタラクティブなダッシュボードを通して効率的かつ拡張性の高いデータ処理を行うことを実現しました。
結果
3年間の調査でネットワーク上の膨大な量のデータ使用を評価し、呼詳細レコード（CDR）の成長規模を見た上で、Ooredoo Kuwaitは、以前のレガシーデータベースから Clouderaのビッグデータシステムにデータレコードを非常に分かりやすい方法でオフロードすることができました。これにより、大幅なコスト削減を実現しました。
またClouderaのプラットフォームによって、Ooredoo Kuwaitは膨大な量のデータをアップロードし、具体的な顧客情報とリンクさせることで、顧客区分の理解を深めることができました。これにより、マーケティングチームは、リアルタイムのトリガーで顧客価値管理を強化することで、優れた成果を上げることができました。このプラットフォームでは、データの分析とダッシュボードの作成を可能にし、マーケティング活動に情報を提供することができます。